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4月になり新しい生活環境になった子どもたち保育園、幼稚園、小学校と新年度が始まりました。子どもたちにとって、いままでの家庭生活を離れて、はじめての集団生活に入るということは、それはもう、おそろしいくらいの大きな環境の変化です。その抵抗分だけ、子どもはすなおに拒否反応を示します。それは当然のことです。
まずこのことは、当然のこととして、すなおに受けとめてあげてほしいのです。決して「嫌がっているから、かわいそう」だとか、「嫌がるとは、けしからん」とかのきめつけはしないでください。
しかし、毎日園に通うことも当然のことなのです。ありがたいことに、子どもたちはたいへん順応性に恵まれています。ただ淡々と毎日のくりかえしがある中で、自然にその環境を吸収して、みごとに育っていきます。
そこで、とくに入園児のお母さまに、お願いがあります。たとえどんなに嫌がっても、まずは休まないことを励行してください。4月いっぱい、1日も休まずに登園できたら、まず登園を嫌がる子どもはいなくなるでしょう。新しい環境になじむまでのこの1カ月、第一目標は「休まないこと」です。
さて、ここでだいじなことがあります。子どもが家に帰ってきた時、明るい笑顔でお迎えください。そして、今日あったたのしいことをききだしてください。要するに、うんと豊かに接してあげることです。もし泣いていたら、しっかり抱きしめてあげてください。「離すのは朝だけ、あとはしっかり腕の中」です。
進級児のお母さまがたには、もっとたくさんの課題があります。1日の計は朝にあり、毎朝の生活のリズムは、1日の活動を活性化します。あたまのはたらきをよくするのです。おそくとも登園1時間前には起きて、朝の挨拶、着替、洗面、朝食、歯みがき、用便……と、順序よく快適に進めていきましょう。自分のことは自分でする、という習慣が自然に身につきます。
今日あったことをききだす、といいましたが、決してむりやりにききだすというのではありません。つらいこと、悲しいことを話すようであれば、これは認めてあげて、よくがんばったことを称賛し、むしろ、たのしかったこと、うれしかったことを思い出すような話のひき出し方を考えてください。決して園や学校、先生や、お友だちを悪くいうようなことはないようにしましょう。園や学校、教室はたのしいところというイメージを、毎日の話しあいの中で、自然に育てていってほしいです。
Bear Child Education Academy