「歯と口の健康週間」(6月4日~10日)は、子どもたちをはじめとした多くの人に、歯と口の健康の大切さを知ってもらう良い機会です。この期間には、「よく噛んで食べること」の大切さも改めて見直されます。
子どもたちにとって特に大事なのは、食べ物をよく噛み砕いて、のどに詰まらせないようにすることですが、それ以外にもたくさんのメリットがあります。それを覚えやすくするための標語が、
です。この標語には、よく噛むことの8つの効果が含まれています。
文字 | 意味(よく噛むことの効果) |
---|---|
ひ(肥満予防) | ゆっくり食べることで満腹感が得られ、食べすぎを防ぎます。 |
み(味覚の発達) | しっかり噛むことで、食べ物の味をよく感じるようになります。 |
こ(言葉の発音がはっきり) | 口の筋肉を使うことで、正しい発音ができるようになります。 |
の(脳の発達) | 噛むことで脳に刺激がいき、集中力や記憶力が高まります。 |
は(歯の病気予防) | 噛むことで唾液がたくさん出て、虫歯や歯周病を防ぎます。 |
が(がん予防) | 唾液の中には発がん性物質を抑える成分もあります。 |
い(胃腸快調) | よく噛むことで消化がよくなり、胃腸の負担を減らします。 |
ぜ(全力投球) | 体をしっかり使える元気な体をつくります。 |
このように、「よく噛んで食べること」は、体と心の健康を守るためにとても大切なことです。給食の時間や家庭での食事でも、「ひとくち30回」を目安に、ゆっくりよく噛んで食べる習慣をつけていきましょう。
~食べ方を工夫して虫歯を防ごう!~
6月4日は「虫歯予防デー」、そして6月4日~10日は「歯と口の健康週間」です。
虫歯は、お口の中の細菌が食べ物の糖から酸をつくり、歯を溶かしてしまうことでできてしまいます。
虫歯を防ぐためには、毎日の歯みがきはもちろんのこと、食べ方や生活習慣の工夫もとても大切です。
① おやつは時間を決めて!
だらだら食べると、お口の中がずっと酸性になってしまいます。
② よく噛んで、歯をきたえよう!
ごぼうやにんじん、れんこん、昆布など、かみごたえのあるものを食べると、お口の中がきれいになります。
③ 毎日、決まった時間に食べよう!
朝・昼・夜の3食をきちんととることで、お口の中のリズムも整います。
④ ジュースやスポーツドリンクのとりすぎに注意!
甘い飲み物は虫歯菌の大好物。水やお茶を飲むようにしましょう。
毎日の小さな心がけが、丈夫な歯と健康な体をつくります。
「食べ方」「飲み方」「磨き方」、三つそろえて、虫歯に負けないお口を目指しましょう!