昔は3月3日、5月5日のような節句の料理を「おせち」とよんでいましたが、今はごちそうの多い正月料理のことを「おせち」といいます。毎日家事に忙しいお母さん、お父さん達がせめてお正月の3日間くらいは料理をしなくても いいように、とお祝いの意味もある保存のきく料理を作りました。
おせち料理は住んでいるところや家庭によって作る料理、お重へのつめ方、お重の数も違います。みなさんのおうちはどんな料理がならびましたか?
●田作り・・・カタクチイワシの子どもをほしたものです。今年も良いお米がとれますようにという願いが こめられています。
●数の子・・・ニシンの卵である数の子はとてもたくさんの卵があるので、これからも子どもがたくさん 生まれて代々栄えますようにという意味があります。
●きんとん・・「金団」と書き、金の集まったもの、財宝という意味です。今年も豊かな生活が送れますようにとの願いがこもっています。
●黒豆・・・・豆はまめまめしいという意味です。家族みんなが今年も1年、まめで元気に過ごせますように、働けますようにという願いがこもっています。
●えび・・・・ゆでたり、焼いたりするとえびの背が丸くなるところから、腰が曲がるまで健康に長生き できますようにという願いがこもっています。
昔の人々は、鏡もちには神様の霊力が宿ると考えていました。固くなった鏡もちを割り(鏡を開き)、それを食べることで新しい生命をいただくことができると信じられていたのです。鏡開きには1年の無病息災を祈る気持ちがこめられています。
鏡開きは松の内が明けた1月11日に行うのが一般的ですが、地方によって違いがあります。
関西では1月15日や1月20日に行うことが多いですそうです。