テキサス州ヒューストンにある日本式幼児教室では、2月3日節分の日に合わせて、鬼の顔を制作したり、豆まきをしたり、節分についての絵本を読み聞かせしました。なぜ豆まきをするのか、子供たちは興味津々にお話を聞いていました。なかには、鬼のお面を見て泣く子もいましたが、涙を堪えながらもお豆を投げていました。また、親御さんからも「なかなかヒューストンでは体験できない豆まきできてよかった!」など嬉しい感想をいただけました。
節分とは「季節を分ける」ことから「節分」といいます。
現在では節分といえば立春の前日だけをさすようになりましたが、季節の始まりを示す立春、立夏、立秋、立冬の前日はいずれも節分です。
今の様な節分の豆まきの風習は、元々おとなりの中国から伝わった儀式(ぎしき)です。
鬼に扮した人を、矢などで追い払うものでしたが、それが次第に広がり、節分に魔物(まもの・わるいこと)をたいじするということで、鬼のお面をかぶった人に豆をあてて、追い出そうとする現在の形になりました。
昔は、魔物(まもの・わるいこと)は季節のかわりめに出やすいと考えられていたのです。
節分の日には、おそなえをしたいった豆を年男(その年の干支の生まれの人)が「鬼は外、福は内」と言いながらまきます。
どうして豆をまくか?
穀物(こくもつ)や、果物(くだもの)には「邪気(じゃき・わるいもの)をおいはらう力」があり、豆をまくことで邪気(じゃき・わるいもの)を払い、福を呼び込むと考えられているからです。
なぜ鬼は外福は内というか。
鬼というのは、人の心に住んでいる悪い気持ちを指します。
怒ったりや、欲張ったり、わるいことをしてしまう心です。
人よりもっとお金持ちになりたいとか、もっと有名になりたいとか、ちょっとしたことですぐ怒ったり、お友達をいじめたり、いじわるをする心です。
そんな心の中にある悪い心を外に出すために「鬼は外」と言い、この一年間、病気などにかからず、無事(ぶじ)にすごせることを願って「福は内」と言います。
恵方巻を食べる意味
節分の日に食べると縁起(えんぎ)がよいとされる太巻き寿司の恵方巻き(えほうまき)。元々は、恵方(幸運を招く方角)を向いて太巻をまるかぶりする関西地方の風習です。
食べ終わるまでは口を利いてはいけません。この風習には「福を巻き込む」という意味があります。
また、包丁を入れないで食べるのは「縁を切らない」という意味が込められています。