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節分祭室町時代より続く伝統ある京都吉田神社の節分祭(せつぶんさい)。 京都の神社では2月2~3日にどこも節分行事を執り行う中で、吉田神社の節分祭は最も注目されています。神社周辺には800店ほどの露店が並び、50万人ほどの参拝者が訪れ大変賑わいます。
2月2日18時から執り行われる追儺式(ついなしき)は、吉田神社の節分祭の中で、最も注目されるハイライト神事で「鬼やらい神事」とも呼ばれています。
黄金の四つ目を持つ方相氏が小童たちを従え、金棒を振り回す赤・青・黄色の疫鬼と戦いながら追いつめていきます。
赤鬼は怒りを、青鬼は悲しみを、黄鬼は苦しみを表現している。舞殿を周回し鬼たちが弱ってきたところで、最後に殿上人たちが桃弓(ももゆみ)で葦矢(あしや)を放つと、鬼たちは鳥居の外に逃げて行きます。
平安宮中の神事を古式に則って継承していることから古式追儺式とも表現されています。
豆をまく対象がなぜ鬼なのか、それは仏教の考えが由来しています。鬼は「人間の心にある煩悩の象徴」とされ、次の5つの色の鬼が煩悩を表しています。
赤鬼:欲望
渇望青鬼:憎悪、憎しみ、怒り
悪意緑鬼:不健康、眠気、やる気が出ない
怠慢黒鬼:愚痴、矛盾した言動
疑心黄鬼(白鬼):後悔、甘え、自己中心的、浮ついた心
昔の人は人知を超えた災害や自然現象を鬼のせいと考えていて、鬼の存在が現代よりも身近だったことから、煩悩も鬼に例えていたようです。煩悩である鬼に向かって豆を投げて追い払い、すがすがしい気持ちで新年を迎えましょう。