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子育ての目標とは何か

2022.12.9

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子育ての目標とは何でしょうか?それは子どもを親から自立した人間にすることだと私は思います。自立した人間にするためには親の関わりがとても重要になります。子ども一人では自立することはできなく、親がしっかりと関わって教育していかなければいけません。親は子どもにとって最初の教師であり子どもの見本となる存在になります。

小泉純一郎元首相は「教育の責任は親にある。しっかり抱いて、そっとおろして、歩かせるという子育ての知恵に学ぶ必要がある」と言いました。

それはどういう事かというと「しっかり抱いて」というのは0歳から1歳頃の乳児期は母子の愛着がとても大切な時期で、母乳を与えたり、言葉がけをしたり親からの積極的な働きかけが必要になります。

親とのふれあいにより子どもの精神が安定し、親に対する安心感と信頼感を覚えます。

「そっとおろして」は愛着からの分離で子どもが自立する前の準備段階であります。乳児期が終わり、幼児になる一番大切な時です。

自分で出来るように少しずつ練習する、食生活やトイレトレーニングなど、基本的なしつけを指導します。また子どもは親の事をよく見ていて真似をするので、きちんとした見本になってあげなくてはいけません。

人の脳には臨界期と言われる時期があります。臨界期とは脳の機能の変化が特に起こりやすい一定の期間のことです。この期間を逃すと変化は生じにくくなり、一生身につかないことということがあります。「3つ子の魂百まで」ということわざにあるように3歳までの家庭教育が一番大事な時期になります。

どれぐらい大切かという実験があるのでここで紹介します。

西ドイツの著名な生化学者フェスタ博士は生まれたばかりのネズミをABグループに分けて生後2週間目に両グループのネズミを数匹ずつ解剖して脳の発育状態を調べると、どちらのグループのネズミも一つの脳細胞が約14の接点をもっている(結びあって回線をつくっている)事が認められました。その時点でAグループの目を縫い合わせ刺激が受け取れないようにしました。次の2週間目に両グループのネズミの脳の発育状態を調べてみると、Aグループのネズミは刺激が受け取れなかったために成長がなく、接点数14のままにとどまっていたのに対し、Bグループはなんとその間に一細胞につき8千もの接点をもつ脳細胞に変わっていたというのです。この時点でAグループの残ったネズミたちの目を縫い合わせている糸を切って、再び目が見え、刺激が受け取れるようにしました。ところがそれから1ヶ月たって調べてみると、Aグループのネズミはあの爆発的成長力をすでに失っており、もはや追いつくことができず、接点約14のまま白痴的ネズミに育ってしまったということです。この事からも3歳までの家庭教育がとても重要で、この時期に何もしていないと一生身につかないということがいえると思います。

最後に「歩かせる」は子ども自身に行わせるということです。たくさんの事に挑戦し、体験できる環境を作ってあげることが、親の役割だと思います。ただ失敗してもどうしても出来ないことは親が温かく見守って支えてあげなくてはいけません。この繰り返しで子どもは成長し、自らの力で人生を切り開いて行く力を身につけます。

子どものことをなんでもやってあげるのではなく、しっかりおろして歩かせてください。

Bear Child Education Academy 熊本祐滉

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